モビリオのページ35

モビリオに乗ると、シート（タチエス製）の質感の良さを感じる。その秘密のひとつは、シート地接着成形シートにもよる。これは、シートのパッドに、シート地を接着させて貼り込んでいるため、シワになり難く、深い凹みを入れることができ、ランバーサポート（脇腹の支え）を効かせたデザインが可能となる。また、シートフレームもこのクラスにしては、大型のものを採用し乗り心地と安全性を高めている。技法は異なるが、あのR32スカイラインGTRのシートも、当時としては画期的な成形シートを採用していた。

3列目シートを除けば、上質なシートを採用することにより、このクラスの車でありながら、安っぽさを感じさせない作りとなっている。

内装色は、チタン（ベージュ）と、グレーの2種類。ボディカラーに連動しているので単独では選択できない。シート地は、Wタイプがダブルラッセル。それ以外がトリコットとなる。トリコットの方は、視力検査板みたいなコの字の模様がつく。それぞれの質感を例えるなら、ダブルラッセルは、ベルベットみたいな柔らかく上品な感じで、トリコットは、スエードのようなしっとりした感触である。やはり、ダブルラッセルの方が、高級感があるが、個人的には、柄入りトリコットのカジュアル雰囲気の方が、この車に似合っているような気がする。そう言っても、私の場合は、シートカバーをつけているので、本当はどちらでも関係ないのだが。

チタン（ベージュ）		グレー

ダブルラッセル（Wタイプ）	トリコット（A・Yタイプ）	ダブルラッセル（Wタイプ）	トリコット（A・Yタイプ）