モビリオのページ84

　このコネクターの本来の目的は、診断装置を接続し、エンジンの故障や状況を調べ、調整や修理に役立てるためのものである。特に、今の車の燃料供給装置は、電子制御燃料噴射式（モビリオはホンダPGM-FI）になっており、燃料の混合比、噴射タイミング、噴射量、点火タイミングをコンピュータで制御しており、近代の自動車整備には、このコンピュータの情報が不可欠になっている。（余談になるが、”PGM-FI”を”エフワン”と勘違いしている人が案外多いが”エフアイ（フューエル・インジェクション=燃料噴射）”が正解）

　テクトムから、コンパクトモニター (CＭＸ-100 H2) や Vロガー(LOGGER H2) 等の商品が販売されている。診断コネクターにこれらの装置を接続すれば、下表に示す項目が表示できる。例えば、モビリオの水温表示は、冷と高温のランプ表示しかないが、この装置を付ければ、水温をデジタル表示することができる。

　適合車種にモビリオがないため、販売元のテクトムに、問い合わせをしたところ、次の回答があった。

「現時点では、同型の現車での動作確認の報告はありませんが、システム的には動作すると思われます。もちろん、弊社に直接来社いただく事が可能な場合は実車での動作確認は無料にて承ります。
　（対応可能の場合でも、弊社での商品購入は必須ではありません。）」　2002年12月現在

　テクトムの所在地は、JRの中野駅の近くで、自宅から車で1時間ぐらいで行ける距離であるが、営業時間の関係から行けそうにない。しかし、フィットでは実績があることから、基本的に同じエンジンのモビリオにも問題ないと思われる。

　テクトム営業時間　10：00～18：00（12：00～13：00昼休み）
　土・日曜、祝日　定休
　TEL：03-3229-1161　FAX：03-3229-1163

　このモニターも良いが、個人的は、燃費マネージャーの方が、興味がある。これも診断コネクターに接続する仕様で、瞬間燃費やグラフが表示できる点は、純正の燃費計（累積燃費のみ）より、多機能といえる。2002年12月時点では、トヨタ向けしか販売予定がないようだが、ホンダ向けの発売を期待したい。

SPd	車速(Km/h)
rPn	エンジン回転数(rpm)
IGt	点火時期(deg)
UtP	エンジン水温(℃)
ItP	吸入空気温度(℃)
PrS	絶対吸入管圧力(mmHg)
dIG	ダイアグ数・コード(最大６個)
単位表示はなし