第120回(2003/10/06)

シエンタと比較する

 トヨタのサイトの「他車比較シミュレーション」で調べてみようとしたところ、「対象となる車種はございません。 」となるため、自力で比較表を作成してみた。

 それぞれ、中間グレードの2WD同士で比較しました。2003年10月5日現在のデータを元にして、私が、調査及び、入力をしたものです。古いデータや入力ミスのおそれがあるため、最新のカタログで比較して確認してください。

主要諸元、装備の比較

 エンジンスペックを比較してみる。最高出力と最高トルクは、共にシエンタが上回っている。これは、その発生回転数と合わせて評価する必要がある。シエンタは、6000rpmで最高出力、4400prmで最高トルクをそれぞれ発生している。 実際には、そこまで回転数を上げて走ることは稀だと思うので、カタログ値だけでなく、実走して比較してみることを勧める。 ピストンの内径×工程を見ると、ショートストロークのシエンタの方が高回転を得意とした特性で、ロングストロークのモビリオは、 低速トルク重視型と察することができる。実際にモビリオは、2700rpmで最大トルクを発生するので、街のり等では、むしろパワフルに感じるかもしれない。
 

 比 較 結 果

表記基準:○標準装備  ▲メーカーオプション  △販売店オプション  ×装備なし  −カタログ上の記載なし※
※「−カタログ上の記載なし」表記時にも、装備が設定されている場合がございます。各車とも最終的な詳細情報の確認は、各販売店におたずねください。
車名 シエンタ モビリオ
メーカー トヨタ ホンダ
グレード X A
ボディタイプ ミニバン・キャブワゴン ミニバン・キャブワゴン
車両型式 UA-NCP81G-KWXEK UA-GB1
 
基本スペック
エンジン種類 直列4気筒DOHC 水冷直列4気筒横置
総排気量(L) 1.496 1.496
内径×行程 mm 75.0×84.7 73.0×89.4
使用燃料* 無鉛レギュラー 無鉛レギュラー
燃料タンク容量(L) 42 42
最高出力<ネット>
kW(PS)/r.p.m.
81(110)/6,000 66(90)/5,500
最大トルク<ネット>
N・m(kg・m)/r.p.m.
141(14.4)/4,400 131(13.4)/2,700
発売年月 2003年9月 2003年5月
東京地区メーカー希望小売価格(万円) 149.0 148.9
駆動方式 2WD 2WD
トランスミッション Super CVT(自動無段変速機) ホンダマルチマチックS(自動無段変速機)[プロスマテック]
全長(mm) 4,100 4,055
全幅(mm) 1,695 1,685
全高(mm) 1,670 1,740
ホイールベース(mm) 2,700 2,740
トレッド前(mm) 1,465 1,460
トレッド後(mm) 1,485 1,440
室内長(mm) 2,515 2,435
室内幅(mm) 1,430 1,390
室内高(mm) 1,310 1,360
最低地上高(mm) 140 155
車両重量(kg) 1,210 1,260
乗車定員(名) 7 7
燃費(10・15モード) 19.0 18.2
最小回転半径(m) 5.2 5.3
ブレーキ(前) ベンチレーテッドディスク 油圧式ベンチレーテッドディスク
ブレーキ(後) リーディングトレーリング式ドラム 油圧式リーディング・トレーリング
タイヤ&ホイール
タイヤ(前) 175/70R14 84S 185/65R14 86S
タイヤ(後) 175/70R14 84S 185/65R14 86S
ホイール ○ホイールキャップ付 ○ホイールキャップ付▲アルミ
安全装備
デュアルSRSエアバッグ ○運転席&助手席 ○運転席&助手席
SRSサイドエアバッグ ▲前席 ▲前席
ABS(アンチロック・ブレーキ・システム) ○EBD付 ○EBD付
ブレーキアシスト
その他安全装備 - -
前席シートベルト機構 プリテンショナー&フォースリミッター プリテンショナー&フォースリミッター
リヤシートベルト機構 ○チャイルドシート固定機構付 ○チャイルドシート固定機構付
足回り&メカニズム
TRC(トラクション・コントロール) × ×
VSC(ビークル・スタビリティ・コントロール) × ×
外装
カラードバンパー
エアロパーツ ○フロント
リヤスポイラー
ガラス
UVカットガラス ○全面 ○全面
フロントドア撥水ガラス × ×
プライバシーガラス
サンルーフ・ムーンルーフ ▲電動 ▲電動
視界
ヘッドライト ○ハロゲン▲ディスチャージ ○ハロゲン▲ディスチャージ
フォグランプ △フロント、リヤ
オートライトコントロール - ×
フロント間欠式ワイパー ○バリアブル ○▲バリアブル
リヤワイパー
電動格納式ドアミラー ○カラー ○カラー
電動リモコンドアミラー
バックモニター ▲音声ガイダンス機能付
計器盤
オプティトロンメーター × ×
内装
パネル ○アイボリー/グレー ○メタル調
シート
シート表皮 ファブリック トリコット
フロントシート
フロントアームレスト △運転席 ○運転席
シート上下アジャスター ○運転席 ○運転席
セカンドシート
リヤアームレスト × ×
シート機構 ○5:5分割可倒式 ○5:5分割可倒式
  ○リクライニング、シートスライド、
チップアップ、ウォークイン機構付
○ロングスライド&リクライニング
サードシート
シート機構 ○5:5分割可倒式&
リクライニング、ダイブイン格納機構付
○5:5分割可倒&リクライニング
空調
エアコン ○マニュアル ○マニュアル
クリーンエアフィルタ
操作性
パワードアロック
ワイヤレスドアロック ○アンサーバック機能付 ○アンサーバック機能付
パワーウインドウ
パワーステアリング ○電動 ○電動
本皮ステアリングホイール × ×
ステアリングスイッチ × ×
ゲート式シフト ×
足踏み式Pブレーキ
イージークローザー スライドドア ▲スライドドア
オーディオ
オーディオ AM/FMラジオ+CD AM/FMラジオ+CD
オーディオOP DVDワイドマルチAVステーション
スピーカー 4 4
後席TV - ×
NAVI ▲G-BOOK対応DVDボイスナビゲーション付ワイドマルチAVステーション ▲DVD
その他
盗難防止システム ▲エンジンイモビライザー ▲イモビライザー

寸法

 実際に車に乗ってみるとわかると思うが、明らかにモビリオの方が頭上のスペースが広い。カタログを見ても、モビリオの方が、1列目+35mm、2列目+90mm、3列目+70mm、上回っている。実用的には、シエンタでも十分な広さなので、これも実際に車に乗ってみて、自分の好みで選択すれば良いと思う。
 

シエンタ 1.5X(2WD)(単位mm)

 

モビリオ Aタイプ(2WD)(単位mm)

その他

 シエンタは、セカンドシートが左右別々にたためたり、セカンドシートを跳ね上げなくてもサードシートが出し入れできたり、スライドドアガラスの昇降する等、便利な機能が装備されている。一方、2年前に発売されたモビリオは、広い室内、開放感のある視界、低回転でパワフルなエンジン特性など、優れたポイントがある。最終的には、実際に乗り比べて、自分のスタイルに合ったものを選択すればよいと思う。

 FFと4WDの主な比較

 

シエンタ X

モビリオ A

FF 4WD FF 4WD
10・15モード走行
(国土交通省審査値) km/L
19.0 14.0 18.2 16.2
車両重量 1,210 1,310 1,260 1,330
最小回転半径 5.2 5.5 5.3
最高出力 81(110)/6,000 77(105)/6,000 66[90]/5,500
最高トルク 141(14.4)/4,400 138(14.1)/4,200 131[13.4]/2,700
トランスミッション Super CVT
(自動無段変速機)
 Super ECT
(スーパー
インテリジェント
4速オートマチック)
ホンダマルチマチックS
(自動無段変速機)
[プロスマテック]
燃料タンク容量
 
42 45 42
価格 149.0 168.0 148.9 166.9

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